ワークショップ


ワークショップのご案内

第34回大会準備委員長 坂原 明

皆さま方に興味をもってご参加いただける企画を準備委員会のメンバーで話し合い、本大会では6つのワークショップを開催することに致しました。いずれのワークショップも、自己を見つめ直すよい機会を提供して頂ける内容になっていると思います。各コースの内容と講師紹介、また定員・参加条件等をお読みいただき、お申込みください。多くの方々のご参加を心からお待ちしております。

1.日 時:2015年9月12日(土)10:30-16:30(12:30-13:30は休憩時間)

2.場 所:聖カタリナ大学(愛媛県松山市北条660)

3.参加費:正会員・準会員 8,000円 / 臨時会員(非会員)9,000円 / 学生 4,000円

4.昼 食:食堂・売店は夏休みのため休業しております。

 お弁当を販売いたしますので、ご希望の方はご予約ください。

5.申 込:ワークショップは全部で6コース行われます。

 同封の郵便払込取扱票に、希望するコースを第3希望まで書き、参加費をご納入ください。

 先着順に第1希望のコースを受講していただきます。第1希望のコースが申し込み多数の場合、第2・第3希望のコースに回っていただく場合もありますので、予めご了承ください。

※当日、事前に郵送するワークショップ受講証を必ずお持ちいただくようお願いいたします。


●コース1

フォーカシングおよびフォーカシング指向カウンセリング

伊藤 義美

【内容】

フォーカシングは様々なカウンセリング・心理療法の方法と結びついてそのプロセスを推進させ、治療・予防・発達のいずれにも用いることができます。またフォーカシングは、個人のパーソナリティ変化から社会の変革まで、大変大きな可能性を秘めています。本分科会では、フォーカシングの基本と応用について概念的、体験的に学びます。具体的には、体験過程の理論、フェルトセンス・リテラシー、心の空間づくり、フォーカシングの体験実習、つぼフォーカシング、フォーカシング指向音楽療法、フォーカシング指向フィンガーペインティング、フォーカシングの治療的応用などです。フォーカシングの適用や世界は、カウンセリング・心理療法、学校カウンセリング、メンタルヘルス増進、セルフヘルプ・グループ、フォーカシング・コミュニティ形成など創意工夫によって大いに広がり、展開します。

【講師紹介】

名古屋大学大学院教育学研究科博士後期課程(教育心理学専攻)満了。現在、名古屋大学大学院環境学研究科心理学講座及び情報文化学部心理システム系教授。博士(教育心理学)、シカゴ大学Visiting Scholar(1993.3~1994.1)、認定フォーカシング・コーディネーター(米国フォーカシング研究所)。著書に『フォーカシングの空間づくりに関する研究』(単著)(風間書房 2000年)、『フォーカシングの展開』(編著)(ナカニシヤ出版 2005年)、『フォーカシングの実践と研究』(編著)(ナカニシヤ出版 2002年)、パートン,C.著『フォーカシング指向カウンセリング』(単訳)(コスモス・ライブラリー 2009年)、『人間性心理学ハンドブック』(学会編)(創元社 2012年)などがある。

【定員・参加条件等】 とくに制限はありません


●コース2

みんなのファシリテーティブな力を伸ばす講義とエンカウンター・グループ実習

岩村 聡

【内容】

カウンセリング・グループや一般の集団をよりよいものにして行くためには、グループ・カウンセラー(ファシリテーター)や、リーダーや、一般のメンバーが、どのような態度でかかわることが望ましいのでしょうか。私は、過去の経験から、「受容的であること」「率直であること」「一人ひとりを大切にすること」などが大事だと思うようになっていました。多くのメンバーにとって、そのような仲間がいる集団、そして全体としてそのような雰囲気の集団は、居心地がよく、自分らしく振る舞うことができ、個性が生かされ、求める収穫が得やすく、そこで過ごすことに満足感が得られやすいものと思いますが、いかがでしょうか。C.ロジャーズも、「グループのなかで促進的(ファシリテーティブな)人間であることができるか?」という論文の中で、『グループは、ほどほどの促進的風土があれば、それ自体の潜在力とメンバーの潜在力を発展させるものだ』などと述べています。2014年、私(達)は、「ファシリテーティブ」「非ファシリテーティブ」と思われる言動・態度・集団運営の項目について、「分類カテゴリー案」(仮説)を作り、1つのエンカウンター・グループ(3泊4日)で、参加者のすべての発言などの要旨を記録し、了解を得て録音も録り、多様なファシリテーティブの詳細を明らかにしようとする調査研究を行いました。その結果、ポイントは、率直な自己開示や、傾聴や、率直で受容的なフィードバック等であることが、再確認されました。このワークショップでは、これらの経験を踏まえて、みんなのファシリテーティブな力を伸ばす講義とエンカウンター・グループ実習の機会を提供したいと思います。

【講師紹介】

元広島大学学生相談室助教授。2002年に定年退職。専門は、カウンセリング、グループ・カウンセリング。 大学の授業は、愛知教育大学、島根大学、広島市立大学、広島文教女子大学大学院などで経験。 学会では、日本学生相談学会理事・監事を16年間担当、以後名誉会員。1999年には、創設されたばかりの「学会賞」を受賞。 学会等での「エンカウンター・グループ」に関するワークショップは、5回目。 (1泊以上の合宿)エンカウンター・グループ参加経験:342回。うち、ファシリテーター経験:262回。 主な著書:1990「あたたかいグループへのファシリテーション」広島大学総合科学部学生相談室活動報告書14,6-26。1999「安全なエンカウンター・グループへのオーガナイゼーション」伊藤義美ほか編 パーソンセンタード・アプローチ;ナカニシヤ出版,171-185。2010「学生相談カウンセラーのためのエンカウンター・グループ」学生相談研究30-3,191-201など。2014年度は、広島女学院大学、広島大学大学院、六日市学園看護科などで非常勤講師。東広島市・呉市の中学校3校で、スクールカウンセラー。東広島心理相談室カウンセラー、など。

【定員・参加条件等】 定員11名


●コース3

自己表現ワーク

大竹 直子

【内容】

自己表現ワークは、安心して、楽しく、自己表現できる方法であり、自分を実感することができるワークです。安心できる自分自身の気持ちに注意を向けて、ゆっくりとそれを言葉や絵、イメージなどで表現していきます。表現することで、気持ちに「かたち」が与えられます。そして、気持ちが「かたち」を得たことで、心が落ち着いたり、自分を実感したり、気持ちが整理されたりします。これまで、特に教育現場において、子どもや先生方を対象に自己表現ワークを実施してきました。今回のワークショップでは、教育現場でのさまざまな実施方法をご紹介するほか、実際に、自己表現ワークシートを用いたワークを体験していただきたいと思っております。安心できる雰囲気の中で、皆さまとご一緒に自己表現できることを楽しみにしております。

【講師紹介】

千葉大学 総合安全衛生管理機構(カウンセラー)、法政大学現代福祉学部・法政大学大学院人間社会研究科  兼任講師。臨床心理士。企業勤務の後、千葉大学大学院教育学研究科学校教育臨床専攻修了。高等裁判所カウンセラー、公立小学校・中学校、私立中学校・高等学校 スクールカウンセラーなどを経て、現職。専門分野は、カウンセリング、自己表現支援、教師・保育者サポート。著書に、『自己表現ワークシート』『自己表現ワークシート2』(図書文化社)、『やさしく学べる保育カウンセリング』(金子書房)、共編著に『教師が使えるカウンセリング』(ぎょうせい)など。

【定員・参加条件等】 とくに制限はありません


●コース4

こころの星座ワーク
Inner Configuration Work: ICW

清水 幹夫

【内容】

ICWは、簡単に表現するならフォーカシングのハンドルの部分だけに焦点を当てたこころの整理方法である。相手の内面に去来する様々な課題や問題、心理的困難とそれに伴う感情や身体感覚、体験過程などの中からハンドルに相当するものに焦点をあて、それぞれを個別のカードに書き出して、視覚的に心に占める割合の大きいカードから心に占める割合の小さなものに並べ替えるワークである。ワークの過程でクライアントとカウンセラーの協働的関係の形成や、クライアントの主体的な内面への関与、クライアントとカウンセラーとの目標合意形成に役立つ要素を持っているので、面談の初期の段階、中間の中だるみの段階、面接終結段階の評価に活用が出来る。慣れれば20~30分程度で出来るワークなので、カウンセリング(サイコセラピー)の面談に止まらず、人間性心理学を基盤にする心理臨床家の養成、教員の生徒指導や進路指導に関わる研修、デイケア、コンサルテーションなどへの適用への可能性が大きい。参考:清水幹夫 2011「心の星座ワークの発展経緯とカウンセリングへの適用可能性」法政大学大学院人間社会研究科臨床心理相談室報告紀要 No.8 13-22

【講師紹介】

東京農業大学(教職課程)助手、講師、助教授、千葉大学(教育学部)教授、法政大学(現代福祉学部)教授を経て、現在は法政大学名誉教授。学部(農業工学)卒業当時は、高等学校「地学」の教員を目指して5年間教員採用試験を受け続けたが果たせず、成り行きで大学教員(臨床心理学)を続けることになってしまった。対人関係と研究と物書きが苦手だったので、昨年無事に退職ができてほっとしている。現役時代に開発した「こころの星座ワーク」、「Doodlingワーク」、「自己生成プロセスワーク」などを心理臨床の実践に役立てながら、翻訳と旅行や山歩きを楽しんでいる。訳書:Mick Cooper 2008 Essential Research Findings in Counseling and Psychotherapy、SAGE、『カウンセリング効果の研究』監訳 清水幹夫・末武康弘 2013、岩崎学術出版社

【定員・参加条件等】 とくに制限はありません


●コース5

ダンス/ムーブメントセラピー
― 心と身体のつながり、身体で共感すること ―

宮城 整

【内容】

ダンス/ムーブメントセラピーとは、心と身体の相関関係を重視し、ダンスや動き(ムーブメント)の特質や要素を用いて、個人の感情的、認知的、身体的、社会的統合を促進して心身の機能回復・向上を目指す治療法です。人間にとって「動き」は自然な表現手段であり、私たちは身体で世界を認識しています。ワークショップでは、「動き」や「身体」に注意深く耳を澄ませてそのつながりを感じたり、ダンスセラピーの重要なスキル「身体で共感すること」を体験していただけたらと思っています。

【講師紹介】

臨床心理士、芸術療法士、ダンスセラピスト。長谷川病院活動療法科科長。言語、非言語の様々な集団療法を活用して、日々、精神科リハビリテーションに従事している。主要著書「やさしく学べる心理療法の実践」(培風館、2012年、分担執筆)、「精神療法・心理社会療法ガイドライン」(星和書店、2009年、分担執筆)。

【定員・参加条件等】 参加人数は20人程度まで。動きやすい服装でお越しください


●コース6

心の郵便局

平野 信喜

【内容】

1.心の郵便局は、「自分の悩みを信頼した人に手紙を書き、その手紙を信頼した人に返信して、本人あてに手紙を書く」という簡単な方法です。

2.この方法は、「セルフカウンセリング」「カウンセリング」「グループ」の3分野に適応できます。

3.方法自体の性質により、プライバシーは、完全に守れます。

4.どなたでも自分と他者の気づきが得られ、しかも安全な方法です。

【講師紹介】

現宇部フロンティア大学客員教授、元聖カタリナ大学教授、関西セルフセラピー研究所所長。ワークショップに関連する著書としては、『セルフ・ヘルプ』(ナカニシヤ出版、1994年)、『自分を救うのは自分』(せせらぎ出版、1996年)、『自分を好きになるカウンセリング』(日本図書刊行会、1997年)がある。

【定員・参加条件等】 参加人数は15名程度まで。封筒と便箋をご持参ください