日本人間性心理学会 第36回大会

ワークショップ6

ワークショップ6


ほんものの傾聴を実習で学ぶ

古宮 昇


【内容紹介】

「傾聴が基本」とは言い古された言葉です。
しかし対人援助の現場でおこなわれている傾聴のほとんどは表層的だと私は感じています。
傾聴とは単なるテクニックではありません。傾聴者の感情、感覚、理論のすべてが一体になった深く正確な共感があってできることです。
今回「ほんもの」の傾聴を、練習を通して肌で感じて身につける機会を提供したい、と願ってワークショップを開催します。
少人数の参加者が交代で来談者役・カウンセラー役になって対話練習をおこない、講師の古宮がアドヴァイスをするライブ・スーパーヴィジョン形式で、本格的に傾聴を学びます。
初心者の方が安心して取り組めるよう、傾聴の基本についてのやさしい講義のあと、やさしい実習活動から始めます。
実践経験をもつ方も、あらためて第一歩から丁寧に学べます。
「本や講義では傾聴の実践力があまりつかないなぁ・・・。知識だけじゃなく傾聴の力を伸ばしたい」
「うまく傾聴できている実感がなくて、モヤモヤが残る・・」
「ほんものの傾聴と共感とは何かを肌で学びたい」
このような願いをお持ちで、練習に積極的に参加される方を大歓迎します。


【講師紹介】

大阪経済大学人間科学部教授。
ニュージーランド国立オークランド工科大学心理療法大学院客員教授。
州立ミズーリ大学コロンビア校より博士号取得(PhD. in Psychology)。
米国の州立カウンセリングセンター子ども課、総合病院精神科などで心理士として勤務。
現在は神戸で開業カウンセリングをおこなっている。
心理学博士。開業カウンセラー。

主な著書は19冊

『共感的傾聴術~精神分析的に“聴く”力を高める~』(誠信書房)
『心の症状はどう生まれるのか~共感と効果的な心理療法のポイント~』(岩崎学術出版社)
『怒り、さびしさ、悲しみは捨てられる!~知られざる大人の愛情飢餓~』(すばる舎)など。


【定員・参加条件等】

定員 12 ~18名
参加条件 熱意が高く、積極的に練習に参加される方。